準々決勝: 兼平(Bant Company) vs 伊藤(Esper Midrange)

 

By Goto Kakeru

 

3/12(土)に開催されたGPT東京。現環境のテンポの鬼、バントカンパニーを繰る兼平と、やや珍し目のエスパー・ミッドレンジを選んだ伊藤が対峙する。

 

Game1

 

試合は兼平の先手2ターン目《森の代言者》から幕を開け、伊藤は《絹包み》で後の危険を事前に処理する。兼平が更に《棲み家の防御者》を裏向きでプレイすると、伊藤は返しに土地を置くことが出来ず、《層雲の踊り手》を表向きで戦場に送り出すだけにとどまってしまう。表向きになった《棲み家の防御者》がブロックを回避しつつ土地を回収、2枚目の《森の代言者》を差し向けてターンを返す。

 

 

 

伊藤はまたも土地を引けずに苦肉の策として《搭載歩行機械》をX=1でプレイすると、兼平の《集合した中隊》はそれをものともせず《反射魔導士》と《跳ねる混成体》を招き、マナに苦しむ伊藤は投了を余儀なくされた。

 

 

 

兼平 1 - 0 伊藤

 

 

Game2

 

伊藤の《搭載歩行機械》X=1を発句として開始された第二ゲーム。《森の代言者》で応える兼平は次のターンにも《森の代言者》を追加するが、今度は兼平の土地が2で止まってしまう。土地を伸ばす伊藤に対し、3枚目となる《森の代言者》を戦列に置くものの、3枚目の土地は追加できない。この間、伊藤もカードはプレイしていないが、それはすなわち《搭載歩行機械》が成長していくということだ。4ターン目を迎えた伊藤の《搭載歩行機械》は3/3のサイズまで膨れ上がった。

 

 

出して育ててお手軽即席フィニッシャー。死んでもまだまだフィニッシャー。

 

《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》と、その能力による騎士を追加する伊藤。処理すべき脅威がまたひとつ、というところで兼平は念願の《吹きさらしの荒野》を手にし、熟考する。その末、《棲み家の防御者》を表で戦線に投じ、ターンを終える。

 

伊藤は少し考えた後、《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》の-4能力を起動して紋章を得る。+1/+1修正の加護を受け4/4で攻撃した《搭載歩行機械》を兼平がスルーしてライフを15とすると、伊藤は新たな《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》と、紋章で3/3へと成長した騎士を傍らに置いた。

 

兼平は4枚目の土地に辿り着けないが、それでも《反射魔導士》で騎士を1体消し去り、《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》へ総攻撃を仕掛け、3/3の騎士にブロックされた《森の代言者》1体と引き換えに厄介なプレインズウォーカーを陥落させる。

 

しかし伊藤は兼平に猶予を与えない。防御が薄くなったところでここぞとばかりに自身の《搭載歩行機械》へ《残忍な切断》をプレイ。紋章の力で2/2飛行が3体並ぶ。次のターンには《反射魔導士》と《残忍な切断》で《森の代言者》2体を処理すると、騎士を残して飛行機械で攻撃して兼平のライフは8。兼平も再びの《反射魔導士》で飛行機械1体をバウンスしてみるものの、伊藤が《乱脈な気孔》の能力を起動したことを見届けてゲームを終わらせた。

 

兼平 1 - 1 伊藤

Game3

 

先手、兼平の《ヴリンの神童、ジェイス》が最速で降り立ち、それを除去できない伊藤。3ターン目には互いに《空中生成エルドラージ》を出し合うが、ここで兼平は《森の代言者》から《ドロモカの命令》、カウンターを自身の《空中生成エルドラージ》、格闘を《森の代言者》と伊藤の《空中生成エルドラージ》とし、末裔トークンと合わせて4点を伊藤へ叩き込む。

 

 

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既に墓地が4枚となり――しかもその中には《死霧の猛禽》も健在で――リーチのかかった変身を止めるべく、伊藤は《反射魔導士》を《ヴリンの神童、ジェイス》を手札へ戻してみるものの、直接のダメージ源までは手が届かない。兼平はその間、更に《森の代言者》を追加し、逆転の目を潰しにかかる。

 

全体除去を持たず、苦しい伊藤は除去を構えて動けない。伊藤が5枚目の土地を置くのみでターンを返すと、兼平は迷わず《平地》をセット。何の変哲もない《平地》だが、《森の代言者》2枚が睨みをきかせるこの戦場では、6枚目の土地として圧倒的な存在感を放つ。

 

4/5となった《森の代言者》2体と3/2の《空中生成エルドラージ》が攻め立てると、伊藤は末裔で《森の代言者》の片方を止め、更に《闇の掌握》との合わせ技で《森の代言者》を1体落とす。しかし通った打点は重く、ライフは5まで落ち込んだ。

 

兼平が封を解かれた《ヴリンの神童、ジェイス》を出してターンを返すと伊藤は生き残った末裔で攻撃、からの《風番いのロック》強襲。ここを耐え忍びたい伊藤だが、兼平は《ヴリンの神童、ジェイス》によるルーターから《束縛なきテレパス、ジェイス》への変身を経て《ドロモカの命令》、末裔へカウンター配置、《森の代言者》と《風番いのロック》格闘を経て伊藤のライフを削り切った。

 

兼平 2 - 1 伊藤